2021.05.22
300年の時を超え
綿屋 展示物
骨董好きだった先代が集めた品の一部を、1階ロビー傍に展示しております。
江戸時代、近江大掾藤原忠廣によって作られた逸品。
近江大掾忠廣は初代忠吉の子。
寛永九年(1632)父忠吉没後、忠廣を襲名してから終世忠廣を名乗ったそうです。
寛永十八年(1641)七月二十二日近江大掾を受領。
元禄六年八十一歳で没するまでの間、作刀歴は六十有余年におよんだそうで、肥前(佐賀・鍋島藩)刀工中で最も多くの作品を残しています。
拵は三國志をモチーフにしており見事な彫り細工になっております。
鐔と頭の画像は、是非ズームしてご覧ください。
300年以上の時を超えて21世紀・令和の今、その中の一つがここ綿屋に展示されています。
当館へお越しの際は、僅かではございますがこれらの品々をご覧になりながら歴史を感じて頂ければと存じます。
【 画像 】
刀 肥前國住近江大掾 藤原忠廣
拵 三國志縁頭
形質 龍銀磨地高彫色絵
縁 濱野矩隨 花押
頭 義照補之
鐔 唐津住 川副光英